順調に更新しております。。。
まだ2回目ですが、もう自分を褒めてあげたい。。
さて、バイオリニストがホテル・デビューするにあたり、
今回のテーマは「なぜジャズなのか?」です。
クラシック演奏家の方は、このような疑問を持たれる方が多いのではないでしょうか。
もちろんこれには理由があります。
大きくわけて、3つです。(本当はもっといろいろ書きたいのですが・・・)
【1】オシャレな雰囲気
ホテル等のラウンジで演奏する場合、多くがBGMであり、
お食事やお酒・会話のサポート(空気作り)をするのが、大事な仕事です。
その際、クラシックのように堅い雰囲気でなく、
ジャズのようなオシャレな、大人の空間を求められます。
これに関して、クラシックの方は言いたいことがあると思いますが、
僕も言いたいことがたくさんありますので、お互い様ということで。。
【2】場に合わせた曲、アレンジ
ラウンジ演奏は生き物です。
日によって、当然お客様も違い、雰囲気も変わってきます。
それを見極め、ふさわしい演奏をするのが、ラウンジプレーヤーの醍醐味であり、一番難しいところです。
そこでジャズです。
ジャズは、クラシックと違い、ものすごく柔軟な音楽です。
同じ曲でも、バラードにしたり、4ビートにしたり、サンバにしたりと、
場に合わせて、アレンジを自由に変えられます。
これが最大の利点です。
【3】ステージ数、時間
ラウンジ演奏はたいてい、30分×3ステージ、30分×4ステージとなります。
そして当然、その日、同じ曲を弾いてはいけません。
そうなった場合、クラシック系ですと、だいたい1曲3分が平均ですので、
30分1ステージで10曲、4ステージだと約40曲になります。
ジャズ系ですと40曲はたいして多くはありませんが、
クラシックのように、1音も間違わずに、と40曲はなかなか骨が折れます。
また、それが週3日、4日となった場合、毎日同じセットリストでやるわけにはいきません。
そう考えると、楽譜通りの演奏では困難極まるのは一目瞭然です。
その点、ジャズは必ずアドリブを取りますので、1曲平均6分です。
30分1ステージで5曲、4ステージだと約20曲です。
全然多くありません。
しかも、音をその場で変えてよいので、間違いというものがありません。
そして、たいていジャズ系のミュージシャンは数百曲のレパートリーを持っています。
長丁場をやるのに、最適というわけです。
以上のように、雰囲気から時間、曲数という観点でも、ジャズが有効というわけです。
少しでも、ラウンジになぜジャズか?をご理解頂ければ幸いです。
次回から、ジャズ・バイオリンの技術的なことに踏み込んでいきたいと思います。