私は音楽をやっていて、
どうしても不思議なことがあります。
人間の8番目の不思議といっても過言ではないのかと・・・
音楽には、メジャーコード、マイナーコードというものがあります。
たとえば、Cメジャーコードは、ド・ミ・ソで構成される和音です。
Cm(Cマイナーコード)は、ド・ミフラット・ソで構成される和音です。
ここで、よ~く考えるとすごく不思議なことがあります。
誰が聞いても、メジャーコードは明るい響き、
マイナーコードは悲しい響きに聞こえるのです。
誰が聞いてもです。
これは、本当におかしいことなのです。
世の中に「必ず」ということは存在しません。
それが、誰が聞いても必ず、そう聞こえる、
これはとんでもないことなのです。
よく、メジャーコードは根音から長三度、短三度の構成なので
明るい響きとなるコードです、
といったコードの説明(?)がありますが、
これは全くのナンセンスで、順番が逆です。
この構成の和音が明るいから、メジャーコードと名付けられたのです。
科学でもそうですが、
まず現象があり、そのあとに仮説が立てられ、立証され、
理論が後付けされます。
これも全く同じことです。
ただ、なぜ、誰が聞いても
ド・ミ・ソが明るく、
これからミを半音下げたミフラットにした和音が悲しいのか、
解明されていません。
前回からの続きで、遺伝子の記憶に刷り込まれているのかもしれません。
人間は本当に不思議です。
わからないことだらけです。
そして、音楽もわからないことだらけです。
だから、人間も音楽も面白い。
次回は、生演奏とCDの違いを書きたいと思います。
それでは、皆さま良い週末を。